** 「......」 ベットからは月が良く見える。 満月だ。 体育座りをして膝に腕を組みぼうっとみていた。 「...れんげ」 「直昭さん。起こしてしまって...」 んんと、目を細めた。 「...へーき。眩しい、月か、」 「今日満月なんですね。...きれいだなって...」 「...満月の時は、人間の気持ちも高ぶるらしいよ」 頭に手を当て、寝そべる体勢で直昭さんは こちらを見ながら話した。 「そうなんですか。...」 「身体大丈夫」 「...はい。」