「一緒にご飯でもどうですか?今日は妻が 旅行に行っていていないんです。」 「え?」 結城さんが花束を渡し終え戻ってきた時に、 そう言ってくれた。 ***** 「だんだん桜さんに似てきましたね。蓮花さん」 「え?」 「…綺麗になりましたね。あなたを好きな人が いたなら大変でしょうね。 外に出すのも嫌でなんなら檻に入れて 誰にも見せたくないかもしれません。」 結城さんは、冗談か本気かわからないことを 言うから時々怖い。 まさか、綾瀬さんはそんなこと思ってはいないだろう。