いやー、私もおばさん臭いこといいますけど、もう23歳ですよ?
どうします?
まぁ、私は高校を出て、短大に入り今は保育士やりながらバイト中。
やっぱり小さい子は可愛いです!
…時々小さい子達を見ると廉乃くんの事を思い出します…
今頃何してんのかなぁー。
なんて、考えてたらレジにすごい列。
「ちょっと、店員さん。黄昏てないで、仕事してください。」
「あぁっ!!すいません。お待たせしましたぁー」
と、私はもうプロ並みのレジ打ちで、どんどん列を短くしていく。
そして、最後の1人
「いらっしゃいませ、こんにちはー。」
「これください」
そう言って置かれたのは炭酸。
ピッとして、
「160円です。」
「お姉さん可愛いね。」
また、ナンパか…
「僕、今日からお姉さんのことストーカーするね?」
…え?
このセリフ…
「廉乃くん?!」
「やっと思い出した、望愛。」
そこには、5年前まで私より身長の低かった背がもう、私なんかを余裕で抜かしてて、かっこよくなって、
ほんとに王子様みたいだ。
「僕、ずっと望愛の事見てたのに全然気づいてくれないし…」
「え?いつ帰ってたの?」
「一週間前?」
「嘘っ?!
一週間ずっと私のこと見てたの?」
「うん。へんな虫いないか見てた。」
「冬だから虫は少ないんじゃない?」
「あら、まだこの歳でも望愛ちゃんの天然は抜けてないんですね?」
「私、天然じゃないんだけど。」
そう言って頬を膨らませ睨みつける。
「そんなことしても可愛いだけだから。」
「そ…そんな…(///_///)」
「昔から、可愛いのは変わんないね。
ねぇ、望愛迎えに来たよ?
返事は?」
「返事?」
「あの時したプロポーズの返事。」
「…もちろん。
はい
に決まってんじゃん。」
僕様な年下彼氏。
付き合っても無いのに結婚なんて、おかしいかもしれない。
でも、愛に時間なんて関係ない。
ねぇ、ストーカー様?
これからもずっと私のこと見守っててね?