だけど体育の時間。

そのまま南条は校庭には来なかった。

怒りだしそうな先生には体調不良、というと

「体弱そうだもんな~」

なんてなにげに失礼なことを言いながらも承知してくれた。

それでも俺は南条が何をしてるのかが心配でならなかった。

俺は2000メートルを誰よりも速く走り終え教室に向かう。

ほかの奴はたぶんまだ1400ちょいだ。

なぜか南条が心配でならなかった俺は頭より先に足が動いていた。

教室に戻るとそこには制服姿の南条。

南条は机の上に手を組んでその上に頭をのせ、寝ていた。