背中に柔らかい感触が巡った。 「お兄…ちゃん…!」 頭には包帯が巻かれていた。 足元に目をやると足首にも包帯が巻かれていた。。 顔の血色も悪く、見ていて苦しかった。 「今までごめんなさい…!階段から…落ちちゃって…今まで保健室にいて…」 涙が溢れていた。 杏も俺も。 良かった…良かった…! 安心と共に… 杏と離れたくない。 そんな感情が 芽生えてしまった。