あたしは立ち上がって、座りなおした。

部屋中に、気まずい雰囲気が流れていた。




「…えっと、大丈夫?凜ちゃん」

「大丈夫です!
たまに色々思いだしちゃうので。
気にしないでください!!」




キラに向かって、あたしは出来る限りの笑みを見せた。

オトナにならないと、駄目だから。




「「そろそろ行かないとまずくなーい?」」



双子が揃って声を出す。

それに、トウヤとカオリが頷いた。




「そうですね…行きましょうか」




トウヤが立ちあがり、あたしと美愛も立ちあがる。




「そういえば凛ちゃんと美愛ちゃんって、喧嘩出来るの?」

「あたしは護身用で、少しだけ」

「私も少しだけ…」

「少しだけかー。
一応守る人作った方が良いよね、カオリ」

「そうですね。
ではキラ、お願いできますか」

「ラジャー」




ということで。

乱馬が初めて戦う所を、見ることになりました。