「カオリー。
トウヤからのオッケー出たよ」
「……わかりました。
総長が承りましたので、お受けさせていただきます」
チン、と電話を切るカオリ。
そして再び、あの英語で話し始める。
何を話しているのかは、本当にサッパリ。
「カオリー。
凛と美愛にも聞こえるよう話そうー?
2人はお姫ちゃんなんだよ?」
お姫ちゃん?
なんだか不思議なネーミングだけど、気にしないことにしよう。
「……1時間後、倉庫に来い、だそうです」
倉庫?
ここじゃないの?
「ここじゃないんですか?」
美愛が初めて自分から声をかけた。
美愛は人見知りだからねー。
「ここは倉庫ではありません。
言ってしまえば、たまり場と同じ扱いですね。
倉庫はまた別にありますよ」
あ、そうなの?
キラ、紛らわしいこと言いやがって。


