10年の片想い









「ま、これがボクら乱馬ってこと。
これで満足かな?」




何だかトウヤくんを含め、皆には秘密がある気もするけど。

これ以上自分たちのことを教える気はないようで。

ひとまず、自己紹介はこれにて終了らしい。





「トウヤくん。
教えてくれないかな?
乱馬は一体、何をしているの?
お金の行方をあたしたちは知りたいんだ」

「……………」




…無視ですかいっ。




「それ教えるの、条件あるんだけど良い?」



いつの間にか、トウヤくんの隣にキラが座った。




「条件?」

「うん。
ボクらのお姫様にならない?」



姫?




「2人とも可愛いし、ボク好みなんだよね。
だから、ボクらが守る姫になって?
そうしたら教えてあげるからさ~」




姫。

まぁ、暴走族っぽいですわな。