「10分少々で来るでしょう」

「オッケー。
じゃカオリの番」

「は?」

「ボクら自己紹介終わったから。
カオリ自己紹介よろしく」




すると常に冷静なイメージがすでについているカオリくんが、激しく首を振った。




「無理ですッ!
自己紹介なんてしたくありません!」

「……頑固だなぁ。
ウミ、ソラ。やって」

「「ラジャー!」」




ガバッとカオリくんに抱きついたウミとソラ。

そしてカオリくんのジャケットの中から、2枚紙を取り出す。




「これ、カオリの名刺みたいなの」

「あんまり気にしないであげてね」



何故か顔を真っ赤にしているカオリくんの名刺を見る。



「「…………」」



こりゃあ…。

見せたくなくなる気持ちもわかるかも。





【姫神宮 花桜梨】
(ひめがみぐう・かおり)




き、キラキラ~。