「は?
カオリ、あんた何言ってんだよ」
「「珍しい~」」
どうやらこの中で1番面倒なのはカオリくんのようで。
キラくん、ソラくんウミくんは驚いていた。
すると。
カオリくんは英語か何かの、とにかく日本語以外の言葉で何かを話し始めた。
あたしと美愛は英語は駄目なので、何言っているかわからない。
きっとそれを知っていて、あたしたちに聞かれてはならない話があるんだ。
英語を話しているのはカオリくんだけではなく、キラくん、ソラくんウミくんも英語で話し始めた。
イケメンなだけでなく、勉強も出来るんだ。
暴走族=不良ってイメージはないな。
てかそもそも、暴走族っぽくないよね?
「……いかがです?」
「「「なるほど~!」」」
話が終わったのか、日本語で話し出す4人。
「ではキラ、ソラ、ウミ。
あとはお任せします」
「「「ラジャー!」」」
くるん、と踵を返したカオリくんが、スタスタと歩きだす。
な、何がなるほどなんだろうか?
「美愛わかる?」
「さっぱり」
「じゃ、凜ちゃんも美愛ちゃん。
最後に1つだけ質問しても良い?」
キラくんがあたしたちを見る。
やっぱりこの瞳、苦手……。
「本当に知りたい?
ボクら乱馬のこと」
「ここから先は本当にトップシークレットだからね」
「外の奴らにバラされると困るんだよね~」
「「「後悔しない?」」」
あたしは美愛と顔を合わせた。
……答えは勿論、決まっている。
「「当たり前でしょ!」」
キラくんはふっと笑った。
「じゃあおいで。
……ボクらの、お姫様」


