「「……え?」」

「アハ、本当にそっくりだね。
双子ちゃんみたいで、可愛いね」




キラくんが…乱馬?




「キラくん、乱馬なの…?」

「そうだよ凜ちゃん。
ボクは相馬雲英(そうま・きら)。
正真正銘の、乱馬の幹部だよ」

「ぼっちゃま、そろそろ着きます」

「あ、ありがとー」



運転手さんに愛想良くお礼を言うキラくん。

てか、驚くような新事実が短時間に起こりすぎ……。




「ほら、降りて。
会いに行くんでしょ、残りの乱馬に」




車から降りたあたしと美愛は、その場で絶叫した。




「な、ななな…何これっ!?」

「ここ日本!?」

「そ、そんなに驚くことかなぁ?」




暗証番号の機械を操作するキラくん。




目の前にそびえ立つのは、クリーム色の豪奢な門。

そして鉄柵の向こうにあるのは、赤い屋根が特徴的な、お城と言って良いほど大きなお屋敷だった。