キラの言葉に、全員が俯いた。




そうだ。

凜は騙してゴメンと言っていたけど。

本当に騙していたのは、自分たちだ。




本当の素顔も明かさずに。

過去さえも明かさずに。

嘘もついて。

罪を被って。





―――本当に、このままで良い?







「良くねーに決まっているじゃねーかよ」



トウヤが呟く。

それにカオリ、ウミ、ソラも頷いた。




「明日、凜ちゃんと美愛ちゃんは学校だ。
そこで、ボクらで守ろう。
大事なお姫ちゃんたちを。


それに、決めたもんね。











凜ちゃんと美愛ちゃんは、女の子なんだよ。

男であるボクらが守らないと、駄目だって。






“あの事件”の時、ボクら言ったもんね」









忘れていないよ。

ボクらが大事だった凜ちゃんと美愛ちゃんのこと。

例え君たちがボクらを忘れていても。

ボクらは君たちを忘れたりなんてしないから。






『オトナになっても、一緒にいようね!』





そう言っていた君の笑顔、

ボクらは今でも、覚えているよ……。