今、目の前には出来上がったばかりのトリュフが並んでいる。



 コロンと丸いチョコを眺めて、自然とほっぺが緩む。




 だって・・・・・・。

 三山さんに渡せるから。



 職場の先輩でも、猫好き仲間でもない。


“彼氏”の三山さんに渡せるから。




 ずっと片想いをしてきた三山さんに告白されて。


 付き合うことが出来て。




 この世の幸せが1度にやってきた感じだった。






 ついこの前から始まったばかりの私達。



“彼女”として初めてチョコを渡せる。

 それがもう嬉しくって、嬉しくって。



 つい、つい、顔が緩んじゃう。