「あやふやな情報は流さないほうが良い。確証出来てから言った方がいい」









その志岐の言葉に何か感づいたようで、








「警察に私情は持ち込むな。だろ?暴走族も同じだ」








黙る志岐を見て総長はこう続けた。








「これは、日本・・いや、世界が関わることなんだ。信じたくない・・のも分からない気もしなくはないがこれがもし本当だったら?たったお前の私情の事で世界の人の明日が悪い方向へ言ったらどうする。」









正論だ。










俺ら世界一の頂点に立っている。









しかし立っているだけではダメなんだ。










俺らが、・・この世界をいい方向へ持ち込まなければ、“明日”が変わるかもしれない。












その責任をいつも持たなければ世界一なんて立てない。










「しかし、それが間違って捕まえれば、俺らは・・・」










「誤認逮捕だな」










志岐の言葉に重ねて言った総長。













「それを考慮してのことか?」