コツコツという足の音が私に迫ってくる。 「おい、答えろ。まぁ、その様子じゃ逆に否定できねぇな」 「・・・」 この声は・・確か・・。 サァっと私のパーカとなびかせる風。 足音が止まり、静かになるこの場。 微かに動く空気。 私は一点に集中をする。 それは、気配。 殺し屋に必要不可欠な気配を読み取る集中力。 ・・いまだ。