ニセ笑顔【完】











「そんなもんこの時代にあるかよ。俺、須藤志岐」









「須藤君がこんな時間にどうしたの?」








既に時計の針は22時を指している。








「あのさ・・話があるんだよ。電話で話すのもなんだし、会わね?」










「へぇ、どんな話?それは電話で話せない事?」









「んー、まぁ・・直接会った方が、話しやすいし。」








「それは、悪い話?良い話?」









そう言うとクスクスっと笑う複数の声がした。








須藤の笑った声ではないのは確か。










「・・須藤君の他に誰かいるの?」