部屋から出ると、そこにはマスターが待ってましたとばかりに笑顔でカウンターに案内された。
あまり此処にはいたくないんだけど。
「調子はどう?」
何気、別に一般人が使用する普通の言葉だが、私には「日本刀の切れ味はどう?」としか聞こえない。
マスターは元殺し屋で私の師匠でもある。
今も依頼があればすぐ片付けるという。
本当に怖い人だ。
「まぁまぁかな」
「磨きたいならナルか私がするけど。」
マスターが磨いた日本刀は日本2位で切れ味が抜群だ。
因みに1位は勿論ナルだ。
「休みがあったらね」
「待ってる。あぁ、早く磨きたい!明日持ってきてよ」
唐突すぎる....。


