ニセ笑顔【完】











「いや、遠慮しとく。警告って事はあっちもこっちに目を光らせているって事か」









「隙があれば・・・切る」









そう言ってシュっと日本刀が私に向かって来た。










それを余裕をかまして避けた。











「衰えてないなお前、もう少し衰えたと思ったのに」










「衰えてたら既に殺されてる」











「まぁ、世界が世界だもんな」







そう言って日本刀を撫で始めたナル。









「・・警告はしっかり分かったって事で、失礼する」











「あぁ・・」












私は、部屋を後にした。











「須藤志岐・・。あの須藤神の息子。この情報は言わないほうがお前に都合がいいだろ」










そう呟いたのは知らない。