ニセ笑顔【完】









裏切ったモノを処罰するのが何が悪い。






私は、殺し屋。








勿論、裏切ったモノだけ。







「さて・・今日も、笑顔・・か」






鏡の前に立って笑ってみる。








その顔ははりつけた笑顔そのもの。








だって、本物の笑顔なんてここ数年してない。









本物の笑顔のやり方なんて、忘れたよ。









この、はりつけた笑顔しか・・・できない。








私は制服に着替え、家を出た。







家を出た瞬間からは私は“姫”になる。