ニセ笑顔【完】







「どういうことだよそれ。ひかる」





そんなことを言ったのはひかるだった。





「んなわけねえだろうが。ふざけてんの?」





「ふざけてねえ。真実だ」






—――ダン






「その根拠はどこにあるっつうんだよ」






「水津もひかるもやめろ」




俺が2人を宥めるが聞かずに言い合いが進む。






「最近、世界一になろうと頑張ってんだろ?でもさ、俺の情報網が良い友達に裏切って嘲笑ってるって言われたんだよ。俺らが弱えってな」





「お前はソイツを信じんのかよ」






目を伏せたひかる。







「そんなのただの噂に過ぎないだろ。そんな事で俺らが詩兎を裏切ってどうする。今は世界一になれる大事な期間だ。そんなのデマだろ」




俺がそれを言うと






「そうだよ。こんな時に何言うのひかる」





「俺は詩兎を信じる!」




皆が、俺に賛同した。








いや…それは俺が思ってただけで、ひかるは…違った顔をしてたのかも知れない。






「ふぅーん。何それ」






誰も気付かなかったひかるの…いや、闇悪としての顔を。