ニセ笑顔【完】










「っ・・切れるさ。貴方は父親なんかじゃないから」








「れっきとしたお前の父親だ、美菜子」






警察たちの隙間から見ると、警視総監は警視総監という地位ではなく、父親の目で川田を見ていた。








「私は・・っ・・先輩に勝たなきゃならないんだ。どけて」









「勝つものなんて何もない」







「私が勝たないと・・先輩が・・素直に警察に行ってくれないから。それに、・・勝ちたいの。だからっ・・」









「そんなに、私にどいてほしいなら俺を切りなさい」








「警視!!」







警察官たちが止めに入ろうとしたが、








「黙れ、元々、こんな子供に育てた私の責任だ」








そう言い切った警視総監。









「っ・・・」










「さぁ・・切れ。美菜子」









警視総監は、美菜子を真っ直ぐ見ていた。