小鳥が鳴いてる。


7ヵ月ぐらい前なら朝がとても楽しみだった。


今はそうとも言えない。


彼女は思う。


(黒美と由美が居るんだもの。頑張らなくちゃ。)


黒美と由美は彼女、佐野百合の友達で黒美も由美も完璧な美少女である。

由美は黙っていれば、の話だが。


学校へ行く準備をするとすぐに朝食を取り家を出る。


するとすぐに車が来る。


大きめの黒いワンボックスだろう。


これは、黒美の知り合いの人が乗せてくれるだけなのだが。


「ユリちゃん、おはよう!」

へにゃっと笑いながら挨拶してきた彼女が黒美で


「ユリ、はあああああ!!!」

女とは思えないような声を出しながら叫んだ彼女は由美。