問題も無さそうだったし、大丈夫か、なんて。







由美からすると、夏凛の方が怖いらしいんだけどよくわからなかった。




新しく大きい校舎。



周りの女の子達は高級車で来ている子が多い。



キラキラしていて皆「ごきげんよう」と話す。



黒くて綺麗な長い髪を揺らして歩く人がこちらへ向かってくる。


「ごきげんよう。姫野さん。あなたは、佐野さん、ですわね?」


少し怯えてる私の代わりに黒美が少し笑って挨拶してくれる。


「ごきげんよう、いちごちゃん。久しぶりだね、」




いちごちゃん、と呼ばれた女の人は少し黙って俯く。