「私達が付き合ってたのは過去の話なんだから……もう、必要以上に私に近づいてこないで」


「……」


「ストーカーとか、本当に気持ち悪い」


「玲奈……違うんだよ」



涙を拭おうとしたのか、亮くんの指が頬に触れた。



ゾワッとして、慌てて振り払った。



「何が違うのっ!!もうっ……亮くんなんか大嫌いっ!!」


立ち上がって、部屋を出て行こうとした。



「待って……!!」


「きゃっ……!?」


腕を掴まれて、バランスを崩して私はそのまま仰向けに倒れた。



「玲奈っ!!頼むから、話を聞いてっ!!一旦冷静になれっ!!」


亮くんは私に馬乗りになって、やや強めの口調でそう言ってきた。