嫌な予感がグルグル頭を駆け巡る。


なんとか前へ出て、目に映ったのは……。



ゴミ捨て場に、無残な姿で遺棄された莉亜だった。


お腹が大きく裂け、腸が飛び出してる。



目を大きく見開いた、恐ろしい形相。



「いやあああああああぁっ!!!」


大きな叫び声を上げた私を、周りの人が怪訝な目で見た。


人ごみを抜けて走った。




一刻も早くこの場から離れたかった。




しばらく走って、足を止めた。


「はぁ……はぁ、はぁっ……」


きっと莉亜、すっごく苦しんで死んだんだろうな……。