元カレ




村田くんは、勉強できるし、優しいし、男子からも女子からも結構慕われている。


俺が偽りの人気者なら。
恐らく彼は本当の人気者、といったところだろう。



だから、みんなが玲奈と村田くんを「お似合い」と評価するのも不思議じゃない。





「……玲奈、俺の事、本当に好き?」


放課後。
久々に密会の場所に行った。
そこで、率直な質問をした。



「え、何言ってんのー?」


案の定、玲奈は改まった質問に笑っていた。



「っ……真面目に答えろよっ!!人の気も知らないでっ……ヘラヘラ笑うなっ」


「っ……!」


つい怒鳴ってしまい、玲奈はビクッと肩を震わせた。



「最近……随分と噂になってんじゃん、仲良しの村田くんと……俺と別れたって噂も出回ってるし、ほんっとに意味わかんないっ……」


「……馬鹿」



俺は真剣なのに、返ってきたのは素っ気ない一言。