「亮くん、最近無理してるよね……?」
放課後になって、密会の場所に到着して早々に玲奈は俺の手を握りながら心配そうにそう言った。
その言葉に心底驚いた。
確かに最近、父さんと母親が頻繁に喧嘩するようになって。
母親は憂さ晴らしのために、俺を容赦なく叩いたり殴ったり、暴言を吐いたりで肉体的にも精神的にも参ってたけど……。
「何で……わかるの?」
玲奈には心配させたくないから、普通にしてたはずなのに。
「亮くん見てると、なんとなくわかるよ」
「……」
亮くん、と切ない声で呟いた後、玲奈は手を握ったまま肩にもたれかかってきた。

