元カレ





「そっか……決めてないんだ、そっか」


「玲奈?」


「……」


「れーな」



右手を彼女の後頭部に回して、顔を近づけた。




「ちょ、近いっ」


「言いたい事があるなら、言いなよ」


「っ~」



照れる玲奈は、真っ赤に熟したリンゴのようだった。

……可愛い。



「高校も……亮くんと、一緒だったらいいなって……」


「……じゃあ、高校、一緒のとこに行こうよ」


「でも、亮くんならきっとレベルの高い名門校に行けるけど……私はあんま頭良くないから」


「俺は、玲奈と一緒のとこがいい。玲奈が一緒じゃないと、意味ないよ」



高校も一緒なんて、まるで夢のようだと思った。