元カレ





離婚とか。

蛍さんは、そんな素振り、全く見せなかった。




「今回の女も、結局外れだったな。蛍の奴、ちょっと殴ったくらいで……」


「殴ったって、どういう事……?」


「口答えばっかするから、少しだけ殴ったんだよ」



震えだす体。
怖いからじゃない。
震えてる理由は「怒り」だ。




「……許せないっ」


俺は初めて、父さんに掴みかかった。




「何するんだ、亮っ……」


「あんなに、優しい人を殴るなんてっ……酷いっ!!お前はごみ以下だっ!!」



父さんは無言のまま、俺の頬を叩いた。

その勢いで俺が床に倒れても、父さんは俺を叩いて蹴り続けた。