「はい。今日の夕飯は亮くんの大好きなオムライスね」 蛍さんが作る料理の中で、特にオムライスが大好きだった。 いつも卵の上にはケチャップで「りょう」と書いてくれる。 「亮くんはいつもおいしそうに食べてくれるわね」 「そ、そんなに見ないでよ」 「ふふっ。ごめんごめん。そういえばもうすぐ参観日よね?」 「……来るの?」 「当たり前じゃない!こういう行事ごとには、ちゃんと参加したいの」 血縁者ではないから。 極端な言い方をすれば、赤の他人なのに。 「ありがとう……お母さん」