「大丈夫……」
苦笑いしながら村田くんは立ち上がった。
「村田」
「丸川くん……」
怒った声で亮くんが村田くんの名前を呟き、2人の間には険悪な空気が漂い出した。
危険を感じ、咄嗟に睨み合うような2人の間に割って入った。
村田くんを守るように……。
「……んだよっ」
「亮、くん……?」
「何で……そいつの味方、すんだよ……」
声が少し震えてる。
震えた声なのは怒りのせい……?
それとも……。
「村田、とにかく帰れ。今すぐに」
「……そのつもりだから。またね、玲奈ちゃん」
「うん……ごめんね」
「会えて嬉しかったよ。バイバイ」
小さく手を振って、村田くんは帰って行ってしまった。

