「…俺は寝てるところをきゃんきゃん泣くうるせえ雌猫に邪魔されただけだ」 「…ご、めんなさい、邪魔して…」 分かってる。桐生君は悪く無い。 声を耳に挟んだのもたまたま。 私が勝手に彼の場所にやって来て泣き喚いただけだから。 邪魔をしたのは私なんだ。 「…謝るなら別の場所で泣け。耳が腐る」 何だか反論する気にもなれず力無く項垂れる。私はもはや脱け殻に近い。 虚脱状態で心を、そして体さえも、毒のように蝕んでいく。