願い事を一つだけ。【短編】

「青葉に告白されたの。返事ってどうしたらいいのかな……それに、青葉は本気なのかな」

沈黙の中、千崎が考える気配。


『俺は、本気だと思うけどな?練習中も青葉楽しそーだし最近。てか間宮は青葉のこと好きなのか?』


「す…好きだよ」


『じゃ伝えりゃいい。何て言うかは俺が考えることじゃねぇし。頑張れよ、応援してる』


何だか、小学生からイメージが変わらなかった千崎を大きく感じた。

ごめんね千崎。侮ってた。

「…大きくなったね」

『お前は俺のばあちゃんか!』

「いい奴だよね案外」

『今さらだわ。それと案外は余計!当然、だろうが』


うん、じゃあね、と小さく挨拶を交わして電話を切る。






菊乃姉が優しい瞳で微笑ましそうにこちらを見ていた。