皆にいくら殴られようが、表情ひとつ変えないで真っ直ぐに歩く私。



そして



「何で倒れねーんだよ……」


「あいつ、化けもん…?」



そう言いながら、次々とその場を後にする生徒のみんな。



うん、私は化け物。



もう、痛みも何も感じない。




これはきっと……



そう思いながら、私は屋上へと続く階段を上がっていく。



タンタンタン…



軽快な足取りで上った先は、真っ青な空が、1面に広がる高校の屋上。