「わかってると思うけどなぁ、逃げられへんで?」
働き出して、1日目に言われた言葉
後で話しを聞いたけれど、私は街で血まみれで倒れていたところを 渚さんに拾われて 白羽さんの妖術で 傷を治してもらい、今現在ここの使用人とされている。
逃げるとどうなるかなんて聞きたくない
ここは大江戸。妖怪の世界だ
私は迷い込んだ人間、出歩いてしまっては一瞬で妖怪達に 頭からバリバリと食べられてしまうだろう。
まぁ、生きている物を食べると罪に
なるらしいがそれでも食べる奴はいる
と、白羽さんが言っていた。
夜とかは 1人で出歩かないほうがいいのかも知れない。 まぁ、現在は店にも出
してくれないのだけど(笑)
窓に近づくと 昼の街並みが目に飛び込んだ、日差しは暖かくふっくらとしている
道を歩く 女の子…と言うより妖怪の人たちは服装はどれも綺麗色彩の着物で
町中がとても華やかだった。
あぁ、外に出たいなぁ
少し下を向いて 思っていると渚さんは
「大丈夫や、今夜にでも外に歩けるようになるわ」
少し無愛想な渚さんは顔色変えず
帳面を閉じた。 風が窓から入ってきて
渚さんの無造作な黒髪が風になびいた
すると、ツノが少しだけ見えた
大体は前髪に隠れて見えないのだが
ふとした拍子にチラついて見える
