兄妹の鬼の先に待つもの





ドタドタ

スパーン

「おいトシ!」

障子が勢いよく開いた。

そこに立っていたのは厳つい顔だが優しい雰囲気の男の人だった。

「どうした?近藤さん。」

へぇーこの人が近藤さんか。

たしかこの人がここの局長の近藤勇だったよな。

壬生浪士組の時はもう一人いなかったっけ?

えーと誰だっけ?

んー

「そうだ!思い出した!芹沢鴨だ!」

私は必死に考えすぎてつい口に出してしまっていた。

「おいてめぇ、何で芹沢さんの事を知っている?」

「私は未来から来たんです。それくらい知らないとおかしいですよ。」

「未来では有名になってんのか。」

「土方さん達が粛清、いや暗殺したんですよね。」

「そこまで有名になっているのか?」

「はい。自分は新選組が好きだったので調べていたらすぐ出てきました。」

家にも母が知らない間に新選組グッズを買って置いてあるんだよね。

父さんとの約束が新選組の様に自分の誠を貫くと言うものだったから、私も父さんの影響を受けて興味を持つようになった。

「トシ!その子は誰だ?何故芹沢さんの事を知っているんだ?」

「自分は未来から来た神崎桜です。剣の腕には自信があります。」

「じゃあ試してみましょうよ。土方さん。」

沖田さんがそう言った。

まあ私としては戦うのは良いんだけど、問題はここを出た後にいくところがないことなんだよね。

「ああ。神崎が良いんなら大丈夫だ。」

「自分は大丈夫ですよ。」

「なら道場に向かうぞ。ついでに言っておくが、これはお前の入隊試験でもあるからな。」