兄妹の鬼の先に待つもの





「は?」

「え?」

だってこの人今患者か?って聞いたよね?

「ぶっwあっははははっ!
君面白いね!間者っていうのは敵のことを探る奴のことだよww」

ああそう言うことか。つまりスパイってことだよね。

「で?違うのか違わないのかどっちだ。」

「土方さんとりあえず部屋の中で話しましょうよ。部屋の方が逃げられにくいし。」

「ああ。そうだな。」

玄関から廊下を歩いて行き、奥の方にある部屋の前に着いた。

誰の部屋なんだろう?

「中に入れ。」

「失礼します。」

土方さんにそう言われ部屋の中に入っていく。

男しかいない割にはこの部屋すごく整えられてる。

きれい好きなのかな?この部屋の人。

「とりあえず座れ。」

「わかりました。」

「で、単刀直入に聞くがお前は間者か?」

「違います。」

「ならどこから来たんだ。」

「未来です。」

「お前斬られたいのか。」

チャキ

土方は刀を抜き私の首に刃を当てた。

高校卒業まで剣道をやるという約束も全国大会優勝で果たせたし、別に死んでもいいかな。

どうせこの世に心残りなんてないし。

「殺すなら殺せばいいんじゃないですか。」

土方達は私の発言と死んだ目を見て、刀を鞘に納めた。

「とりあえずお前の話を聞いてみよう。その上で判断する。」

「わかりました。」

「じゃあ未来から来たと言う証拠は?」

よし、信じてもらうにはこれしかない。

「梅のはな~一輪咲いても~うめはうめ~
裏表なきは~君子の扇かな~
春の草~五色までは~覚えけり~
差し向かう心は~清き水鏡~」

「ちょ!俺の俳句!それ以上読むな!!なぜそれを知っているんだ!?」

「未来では豊玉発句集がとても有名なので。」

「だめだ。もう我慢できない!
あっははははははっwww
未来では有名になってるんですってww
はははははははっww」

「おい総司!笑うんじゃねぇ!」

「無理ですよ!だってすごく面白いんですもんw」

「うるさい!黙りやがれ!」

「だから無理ですってww」

「菜の花の~すたれに登る~朝日かな~
知れば迷い~知らねば迷わぬ恋の道~
知れば迷い~知らねば迷わぬ法の道~」

「てめぇも言うんじゃねぇ!殺すぞ!」

「どうぞ殺してください。」

「あーくそ!冗談が通じない奴め。」