兄妹の鬼の先に待つもの






二人で屋敷を出たあと俺達は新選組に向かった。

新選組の門番は桜の事を知っている様だった。

その門番は俺をここで待たせ、幹部を呼びに行った。

俺はその間に土方歳三のところへ行った。

廊下では誰ともすれ違わずに部屋まで来れた。

何も言わずに障子を開ける。

土方は気配に気付いていたらしく刀に手をかけていた。

俺を見て土方は刀を抜こうとした。

だが俺の後ろに桜がいるのに気付いてか、抜刀はしなかった。

「桜?」

土方は桜を見てそう声をかけたが、返事のない桜を見て悲しそうな瞳をしていた。

「桜、挨拶がてらにやってやれ。」

「はい。」

桜は返事をすると、抜刀した。

「おい!!!!!桜!!!!!!どうしたんだ!!!!!!!!」

土方は必死にそう訴えていたが桜には何も聞こえていない様子で、土方に向かって刀を振り下ろしていた。

「いいぞ!!そのまま殺してやれ!!」

俺がそう言うと桜の動きは先ほどよりも速くなった。