兄妹の鬼の先に待つもの






荵side

もうそろそろ桜の意識は闇に落ちた頃だろう。

見に行くとするか。

そう考えた俺は部屋を出て地下牢に向かった。

地下牢からは物音すら聞こえてこない。

「桜、起きろ。」

俺がそう言うと虚ろな瞳で立ち上がった。

完全に薬がまわりきっているようだ。

やっと、桜が俺のものになった。

このまま、新選組のもとへ挨拶にでも行くか。

あいつらはどのような顔をするだろうな。

はははははははははっ!!!!!!!

楽しみだな!!!!

「桜、おいで。俺の可愛い妹。」

「はい。」

桜は虚ろな瞳で返事をした。

俺が歩き始めると桜は後ろを付いてきた。

小さい頃のことを思い出した。

昔俺たちが帰るときに後ろからこうやって付いてきていたっけ。

まあ桜は覚えていないのだろうけど。