兄妹の鬼の先に待つもの






ん...?ここは...

そうだ。私は兄さんたちに連れ去られたんだ。

ここから抜け出さなきゃ。

そう思い立ち上がったが力が抜けて倒れてしまった。

どうなってるんだ?私の体なのに自由が効かない。

「よォ。やっと起きたか?久しぶりだなァ。元気してたか?」

私は声がした方に目を向けた。

「小鳥遊?私の体はどうなってるんだ!!」

私は小鳥遊にそう叫んだ。

先ほど気付いたが、私は体が動かないだけじゃなく、地下牢らしきところにいれられていた。

「お前の体には毒のような物を注射してある。荵がお前の為に作ったんだ。」

「私はどうなる?」

私が小鳥遊にそう聞いた瞬間に兄さんが入ってきた。

「調子はどうだ?桜。」

「私はどうなる?」

兄さんの問いには答えず、自分の聞きたいことを先に聞いた。

「その薬は命に関わるような大したものではない。
だがお前の思考、つまり脳を操り俺たちの思い通りにすることができる。
どうだ、便利な薬だろう?」

うそ、そんな。じゃあもう歳三さんの元へ帰れないの?

「いや、いや!!それなら私を殺して!!兄さん達に操られるくらいなら死んだほうがまし!!」

私がそう言うと兄さんはいきなり笑い始めた。

「ははははははっ!!!!俺が殺すとでも思ったか?
甘いな。お前はそう言うところが甘い。そうなんでも思い通りになると思うなよ。
とにかく、その薬は俺が命令しないと鬼の力は使えない。だからお前の治癒能力を使ってもその薬は消えない。
まあ精々足掻くことだな。」

兄さんはそう言って、小鳥遊と地下牢を出ていった。