兄妹の鬼の先に待つもの






今日から土方のところで一緒に寝るのか。

布団はあるのかな?

とりあえず、枕だけでも持っていこう。

私は部屋に戻って自分の服や、刀を手入れする道具などを持ってもう一度副長室に戻った。

「失礼しまーす。」

そう言って私は部屋の中に入った。

土方...いや、歳三さんは疲れて眠ったのか、机に伏せていた。

私は歳三さんを起こさないように荷物を置き、肩に羽織をかけて部屋を出た。

少し体が鈍っているから、稽古場に行こうかな。

私は自分の木刀をもって稽古場に入っていった。

今は一番隊が使っていたらしく、稽古場には沖田がいた。

「桜さんじゃないですか。どうしたんですか?稽古なら僕と手合わせしてください。」

沖田は私の有無も聞かずに始める体勢に入った。

しょうがないな、やるか。

私も沖田の反対側へ回り、同じように今すぐ試合ができる体勢に入った。

「誰か、審判をしてください。」

沖田が隊士に見向きもせず、そう言った。

すぐに僕がという声があがった。

「ではいきます....始め!!!!」

そう声がしたと同時に沖田が先に切り込んできた。

私はそれを上手く流し、最初の突きを繰り出そうとしたが寸でのところで沖田に避けられてしまい、またお互い最初の位置に戻った。