ド天然!? 魔女っ子の秘密【2】

「チーリンが何者かによって放たれた…」

姫は呟くようにそう言った。

「もう一度由良と封印しましたが」

「どこですの?」

「結界の東側です。結界の傍ですが」

姫は少し考え込むと「チーリンがラトセーヌに封印された…」とまた呟く。

どうしたのかと思って声をかけようとした時だった。


「とりあえず、お二人の回復が先ですね。晴人」


姫は晴人さんの名前を呼んだ。


「は、はい」


突然のことに晴人さんも驚いた様子だった。


「二人を泉に案内してさしあげて。わたくしは先に向かいます」

「かしこまりました」


晴人さんは頭をさげ、姫はまた泉に向かう。

状況が分からず、翔太と顔を見合わせていると、晴人さんは言った。


「では、参りましょうか。ラトセーヌの泉に」


あたしも翔太も思っていなかった言葉に目を丸くした。


「えっ、泉ですか?」