「姫は無事ですか?」
あたしの問いに晴人さんは頷いた。
「結界内は無事です。由良様と翔太様が封印してくださったお陰です」
「ありがとうございます」と晴人さんは頭を下げるが表情は固かった。
当然だ。聖獣という伝説級の魔物が現れたのだから。ただでさえ厄介な魔物が出るというのに、心配事が増えてしまった。
「けれど、困ったな」
翔太は言った。
「由良は魔力が欠乏して戦えない。俺はまだ戦えるがかなり奪われた。これ以上厄介な魔物が出たら、ちゃんと倒せるかどうか」
いつになく後ろ向きな翔太の言葉に「あたしは戦えるよ」と言った。
すると翔太は思いきり不機嫌な顔をした。
「だからお前は立つことすらできねえだろうが。強がってんじゃねえよこの馬鹿。いいから体力回復に専念してろ」
その言い方が無性に腹が立つ。
けれど今のあたしにはそれしかできないのは確かで、あたそは黙るしかなかった。
「チーリンの件は姫にお伝えして、早くこの結界から王城に戻るよう説得するしかないですね」
「誰に何を説得するのかしら?」
その声に慌てて顔を向けると、そこには姫が立っていた。
「私を抜きに何のお話ですか?」
その表情は穏やかで、けれど少し怖くも感じた。
「姫、早急にお伝えしたいことがございます」
翔太は跪いてそう告げる。
姫は黙ったまま翔太の報告をうけていた。
あたしの問いに晴人さんは頷いた。
「結界内は無事です。由良様と翔太様が封印してくださったお陰です」
「ありがとうございます」と晴人さんは頭を下げるが表情は固かった。
当然だ。聖獣という伝説級の魔物が現れたのだから。ただでさえ厄介な魔物が出るというのに、心配事が増えてしまった。
「けれど、困ったな」
翔太は言った。
「由良は魔力が欠乏して戦えない。俺はまだ戦えるがかなり奪われた。これ以上厄介な魔物が出たら、ちゃんと倒せるかどうか」
いつになく後ろ向きな翔太の言葉に「あたしは戦えるよ」と言った。
すると翔太は思いきり不機嫌な顔をした。
「だからお前は立つことすらできねえだろうが。強がってんじゃねえよこの馬鹿。いいから体力回復に専念してろ」
その言い方が無性に腹が立つ。
けれど今のあたしにはそれしかできないのは確かで、あたそは黙るしかなかった。
「チーリンの件は姫にお伝えして、早くこの結界から王城に戻るよう説得するしかないですね」
「誰に何を説得するのかしら?」
その声に慌てて顔を向けると、そこには姫が立っていた。
「私を抜きに何のお話ですか?」
その表情は穏やかで、けれど少し怖くも感じた。
「姫、早急にお伝えしたいことがございます」
翔太は跪いてそう告げる。
姫は黙ったまま翔太の報告をうけていた。



