ド天然!? 魔女っ子の秘密【2】

「おい、由良!馬鹿!お前、何をしてる!」

怪我した左足を引き摺りながら、一歩また一歩とチーリンに近づいていくあたしに、翔太は怒鳴る。

けれどあたしは振り返りはしなかった。ただ真っ直ぐにチーリンを見つめていた。

チーリンは長い首を左右に振って、何か叫んでいた。

あたしはそのチーリンにそっと触れた。


『驚かせてごめんね、チーリン。でもあたし達はあなたを傷つけるつもりはないの』


テレパスを送る。

どうか届いて。そう願って、チーリンをぎゅっと抱きしめる。

チーリンは鳴くのをやめ、首を振るのもやめた。


『何か、困ったことがあるんじゃないかな?あなたは戦うことを好まないでしょう?』


するとジジジ、とまた何かの音が聞こえてきた。さっきよりも強く、はっきりと。


『……首、に……何、か……が……』


微かに聞こえたチーリンのテレパスに、あたしははっとして顔をあげた。


慌ててチーリンの首元を見ると、緑色の何か小さな装置がくっついている。


「これね?」


あたしの問いかけにチーリンは鈴の音のような凛とした声を漏らす。

緑色の装置は思っていたよりも簡単に取れた。装置からは、あのジジジ、という音が聞こえてきた。

「これは、一体…」

「由良!」