チーリンの足下を凍らせていた氷が、バリンと大きな音を立てて地面ごと割れ、いくつもの巨大な尖った岩が地面から生えてくる。
それがあたしの足にも直撃した。
気づくのが一瞬遅れて、避けきれなかった。
「っ!」
左足にズキリと痛みが走り顔が歪む。
「由良!」
「いいから、チーリンを!」
あたしのもとに駆け寄ろうとする翔太にそう叫ぶと、しょうははっとして厳しい表情をすると「もう無茶はするなよ」と言った。
その言葉にあたしは笑ってみせたのだけど、翔太はほほえみ返してはくれなかった。
足の痛みがじわりじわりとその周りに広がって痺れていく。寝不足のせいで頭も重く、ぐわりと体が揺れる感覚がしている。
ただでさえ体調が万全ではないのに、こんな状態でまともに戦えるわけがない。
どうしよう、と思った時だった。
そもそも、あたしはチーリンと戦わなくてはいけないの?
戦わなくてはいけない理由はなんだろう。
目的はチーリンを封印すること。そのために動きを止めること。目的を達成することに、戦うことはほんとうに必要なの?
「馬鹿!何ぼーっと突っ立ってんだ!お前も逃げとけ!」
翔太が叫ぶ。
微かにジジジ、とあの音が聞こえる。
チーリンは藻掻くように長い首を左右に振り続けている。
ああ、そうだ。
あたし達は何も、戦わなくてもいいんだ。
それがあたしの足にも直撃した。
気づくのが一瞬遅れて、避けきれなかった。
「っ!」
左足にズキリと痛みが走り顔が歪む。
「由良!」
「いいから、チーリンを!」
あたしのもとに駆け寄ろうとする翔太にそう叫ぶと、しょうははっとして厳しい表情をすると「もう無茶はするなよ」と言った。
その言葉にあたしは笑ってみせたのだけど、翔太はほほえみ返してはくれなかった。
足の痛みがじわりじわりとその周りに広がって痺れていく。寝不足のせいで頭も重く、ぐわりと体が揺れる感覚がしている。
ただでさえ体調が万全ではないのに、こんな状態でまともに戦えるわけがない。
どうしよう、と思った時だった。
そもそも、あたしはチーリンと戦わなくてはいけないの?
戦わなくてはいけない理由はなんだろう。
目的はチーリンを封印すること。そのために動きを止めること。目的を達成することに、戦うことはほんとうに必要なの?
「馬鹿!何ぼーっと突っ立ってんだ!お前も逃げとけ!」
翔太が叫ぶ。
微かにジジジ、とあの音が聞こえる。
チーリンは藻掻くように長い首を左右に振り続けている。
ああ、そうだ。
あたし達は何も、戦わなくてもいいんだ。



