チーリンが封印されたのは、もう随分と昔だ。
あたしが所属する"ガーネット"の創始者である、ガーネット様が存在していたときよりずっと昔のことだから。
それほどに強固な結界が、今になって解けてしまったというの?
「由良、来るぞ!」
翔太の声にはっと顔を上げる。
チーリンは鈴を思い切り鳴らしたような甲高い声で鳴く。それと同時に地面から巨大な尖った岩がいくつもメキメキと音を立てて飛び出してきた。
それを何とか避けるとまたチーリンは叫び声のような甲高い声を響かせた。
「分かってるだろうな、由良。絶対にチーリンに攻撃を与えるなよ」
翔太の言葉にあたしは頷いた。
「チーリンに傷をつけると不吉なんだよね」
「ああ」
チーリンはなおも藻掻くように、長い首を左右に振る。
どうしたんだろう、チーリンの様子が明らかに可笑しい。
「ねえ、可笑しいと思わない?チーリンってすごく優しい聖獣なんだよね?」
元来、チーリンは非常に大人しい性格で殺生を嫌い、草を踏むこともできないほどだという。
そのチーリンが攻撃を仕掛けてきたなんて。
「絶対何かあるな」
「うん。だけど、どうしたら…」
その時またメキメキと音を立てて、尖った岩が地面から生起してきた。
「考えさせてもくれないな」
あたしが所属する"ガーネット"の創始者である、ガーネット様が存在していたときよりずっと昔のことだから。
それほどに強固な結界が、今になって解けてしまったというの?
「由良、来るぞ!」
翔太の声にはっと顔を上げる。
チーリンは鈴を思い切り鳴らしたような甲高い声で鳴く。それと同時に地面から巨大な尖った岩がいくつもメキメキと音を立てて飛び出してきた。
それを何とか避けるとまたチーリンは叫び声のような甲高い声を響かせた。
「分かってるだろうな、由良。絶対にチーリンに攻撃を与えるなよ」
翔太の言葉にあたしは頷いた。
「チーリンに傷をつけると不吉なんだよね」
「ああ」
チーリンはなおも藻掻くように、長い首を左右に振る。
どうしたんだろう、チーリンの様子が明らかに可笑しい。
「ねえ、可笑しいと思わない?チーリンってすごく優しい聖獣なんだよね?」
元来、チーリンは非常に大人しい性格で殺生を嫌い、草を踏むこともできないほどだという。
そのチーリンが攻撃を仕掛けてきたなんて。
「絶対何かあるな」
「うん。だけど、どうしたら…」
その時またメキメキと音を立てて、尖った岩が地面から生起してきた。
「考えさせてもくれないな」



