「思ったことを言ったまでだ」
翔太は口の片方だけを上げた。なんて嫌みったらしい笑みだ。むかつく。
むっと頬を膨らませていると翔太はくすりと笑ってあたしの頬を両手で包んで潰した。
「凄まじく気の抜けた顔だな」
「こにょ、ふじゃけんにゃ!」
ふざけるなと言ったのに締まらない。
自分でも面白くて笑ってしまいそうになるし、翔太は堪えられずに声をあげて笑っている。
久々に見た翔太の笑顔。
なんだかもう、どうでもいいやと思って怒っていた気持ちもどこかに吹き飛んでしまった。
「課題は終わったの?」
「ああ、まあな」
翔太はうんと腕を組んで伸びをした。
「お疲れ様」
「ん」
目を細めて翔太はあたしの頭を撫でる。
そういう不意打ちの優しさが本当に好きだって、翔太は分かってんのかな。
「顔真っ赤」
「そんなことないもん!」
「いや、真っ赤なんだっつーの。隠しきれてねーよ?」
あたしが怒るのをケラケラ笑う翔太。
こんなに笑う人だったかな?
あたしがソルテリッジに編入していた時は、すごく不愛想で冷たい人ってイメージだったのにな。得意な魔法も氷系統だし。
「課題、大変なんじゃない?魔術学科ってすごく大変なイメージがあるけど」
すると翔太は「そうだな」と言った。
「確かに課題も多くて大変だけど、その分面白い。新しいことを知れるから力になる」
翔太の顔はキラキラしていて、まるで少年のようだった。
翔太は口の片方だけを上げた。なんて嫌みったらしい笑みだ。むかつく。
むっと頬を膨らませていると翔太はくすりと笑ってあたしの頬を両手で包んで潰した。
「凄まじく気の抜けた顔だな」
「こにょ、ふじゃけんにゃ!」
ふざけるなと言ったのに締まらない。
自分でも面白くて笑ってしまいそうになるし、翔太は堪えられずに声をあげて笑っている。
久々に見た翔太の笑顔。
なんだかもう、どうでもいいやと思って怒っていた気持ちもどこかに吹き飛んでしまった。
「課題は終わったの?」
「ああ、まあな」
翔太はうんと腕を組んで伸びをした。
「お疲れ様」
「ん」
目を細めて翔太はあたしの頭を撫でる。
そういう不意打ちの優しさが本当に好きだって、翔太は分かってんのかな。
「顔真っ赤」
「そんなことないもん!」
「いや、真っ赤なんだっつーの。隠しきれてねーよ?」
あたしが怒るのをケラケラ笑う翔太。
こんなに笑う人だったかな?
あたしがソルテリッジに編入していた時は、すごく不愛想で冷たい人ってイメージだったのにな。得意な魔法も氷系統だし。
「課題、大変なんじゃない?魔術学科ってすごく大変なイメージがあるけど」
すると翔太は「そうだな」と言った。
「確かに課題も多くて大変だけど、その分面白い。新しいことを知れるから力になる」
翔太の顔はキラキラしていて、まるで少年のようだった。



