ド天然!? 魔女っ子の秘密【2】


翔太が名前を呼ぶ。眉間にシワを寄せて、あたしを見ている。

「お前、やっぱり…」

「大丈夫!」

あたしは大声でそう答えた。それから笑ってみせる。

大丈夫だと翔太にも自分にも言い聞かせる。

昨日は寝てない。体調も悪い。魔力も不安定で、弱まったようにさえ感じる。コンディションは最悪だけど、そんなことくらいで「もう駄目だ」とへこたれてしまうほど、あたしはきっと弱くない。

今まで数え切れないほどの凶悪な魔物と戦ってきたんだ。怪我の数も、魔力をすり減らして戦った数も、他の魔法使いよりずっと多いけど、乗り越えてきた。

今更大丈夫だ。こんなことくらいで、あたしは駄目になったりしない。


「大丈夫」


翔太はじっとあたしを見つめて溜め息を吐いた。


そうこうしているうちに森に着いた。

警備している譲二さん達に挨拶をして、姫がいつも使っている道を辿ると難なく泉にたどり着く。最初からこっちを教えてもらいたかった。

泉のほとりの小屋に着くと、姫は祈りの準備があるからと奥の部屋に行ってしまった。

それを待つ間、警戒すべき場所の確認をは晴人さんと翔太とあたしの3人で行う。

机の上にラトセーヌの森周辺の地図を広げて、晴人さんが説明をしてくれた。