食堂へと向かう中晴人さんと話をしていると、どうやら晴人さんも食事はまだだと言われたので、それじゃあ一緒にご飯を食べようという話になった。
さっきまで姫の元にお客様が来ていてそれに付き添っていたらしく、ようやく自由時間なのだそうだ。
王城勤めも大変だ。
「どの仕事も大変なのには変わりはありません」と晴人さんは眉を下げて笑った。
「ただ、姫のお役に立てることはとても光栄なことだと思っています」
晴人さんはそう言い切った。嬉しそうな照れ笑いを見て、ジュリア姫のことを本当に大切に思っておられるんだと伝わってきた。
「それに、魔物退治屋の方がずっと大変だと思いますよ」
「そうでしょうか」
「私にはとても務めることはできません」
そういって少し寂しそうな顔をした晴人さんの心情はまるで分らなかった。
どうしたのか、何かあったのか、尋ねてみようと思ったときに、「この角を右に曲がります」と晴人さんが明るい声と表情をした。
その声にびっくりして結局聞くことはできなかった。
シェフの料理はとても美味しいんですよ、と目を細めて笑う晴人さん。もしかしたら、触れてほしくないことなのかもしれない。
そんなことを思うと、あたしは「楽しみです」と笑うしかできなかった。
さっきまで姫の元にお客様が来ていてそれに付き添っていたらしく、ようやく自由時間なのだそうだ。
王城勤めも大変だ。
「どの仕事も大変なのには変わりはありません」と晴人さんは眉を下げて笑った。
「ただ、姫のお役に立てることはとても光栄なことだと思っています」
晴人さんはそう言い切った。嬉しそうな照れ笑いを見て、ジュリア姫のことを本当に大切に思っておられるんだと伝わってきた。
「それに、魔物退治屋の方がずっと大変だと思いますよ」
「そうでしょうか」
「私にはとても務めることはできません」
そういって少し寂しそうな顔をした晴人さんの心情はまるで分らなかった。
どうしたのか、何かあったのか、尋ねてみようと思ったときに、「この角を右に曲がります」と晴人さんが明るい声と表情をした。
その声にびっくりして結局聞くことはできなかった。
シェフの料理はとても美味しいんですよ、と目を細めて笑う晴人さん。もしかしたら、触れてほしくないことなのかもしれない。
そんなことを思うと、あたしは「楽しみです」と笑うしかできなかった。



