「はあ?」
「手、繋ご。ちょっとの距離でいいから」
翔太は溜め息を吐いた。
それを見て、ああ、断られると思った。もっと怒らせてしまったと。
俯いていると、翔太はマントを掴むあたしの手を振りほどいた。
ああ、ほら、やっぱり。
ぎゅっと目を閉じたそのとき、振りほどかれたはずの手を翔太が握った。
「え?」
「自分で言ったくせに、え?じゃないだろ」
翔太はそう言うけど、びっくりだ。
だってまさか翔太が手を繋ぐなんて誰が考えるだろう。
もしかして、今目の前にいるのは翔太ではないのかもしれない。
「…別人、偽者?」
「は?」
考えが口から漏れていた。翔太は思いっきり不機嫌な顔をしている。
あたしは慌てて「違うの!」と否定した。
「いや、あの、まさか翔太が手を繋ぐなんて思わないでしょ?だから目の前にいるこの人は翔太じゃないのかもしれないなあなんて思っただけで、いや、違う違う、そんなこと思ってないから!違うから!って、あたし何を言おうとしてた?」
「知らねえよ」
一刀両断するように翔太が言い放つ。
「お前最高に嘘つくのが下手だな。弁明したいのか嘘つきたいのか否定したいのかさっぱり分からない」
「えっ、嘘つくつもりはないよ!」
「だろうな。だからこんな風に何を喋ってるか分からなくなるんだよ、ばーか」
「ばかじゃないもん」と否定するより先に「手を繋ぐのは俺らしくないか」と翔太は尋ねた。
「手、繋ご。ちょっとの距離でいいから」
翔太は溜め息を吐いた。
それを見て、ああ、断られると思った。もっと怒らせてしまったと。
俯いていると、翔太はマントを掴むあたしの手を振りほどいた。
ああ、ほら、やっぱり。
ぎゅっと目を閉じたそのとき、振りほどかれたはずの手を翔太が握った。
「え?」
「自分で言ったくせに、え?じゃないだろ」
翔太はそう言うけど、びっくりだ。
だってまさか翔太が手を繋ぐなんて誰が考えるだろう。
もしかして、今目の前にいるのは翔太ではないのかもしれない。
「…別人、偽者?」
「は?」
考えが口から漏れていた。翔太は思いっきり不機嫌な顔をしている。
あたしは慌てて「違うの!」と否定した。
「いや、あの、まさか翔太が手を繋ぐなんて思わないでしょ?だから目の前にいるこの人は翔太じゃないのかもしれないなあなんて思っただけで、いや、違う違う、そんなこと思ってないから!違うから!って、あたし何を言おうとしてた?」
「知らねえよ」
一刀両断するように翔太が言い放つ。
「お前最高に嘘つくのが下手だな。弁明したいのか嘘つきたいのか否定したいのかさっぱり分からない」
「えっ、嘘つくつもりはないよ!」
「だろうな。だからこんな風に何を喋ってるか分からなくなるんだよ、ばーか」
「ばかじゃないもん」と否定するより先に「手を繋ぐのは俺らしくないか」と翔太は尋ねた。



